Work With Plus では、ナレッジベース内で作成されたすべてのインスタンスから項目属性を削除する機能が提供されます。これは、たとえば推論された項目属性として多くのトランザクション内で参照されている項目属性が存在し、現在ではこの項目属性が不要になった状況などで便利です (各インスタンスのトランザクションを 1 つずつ処理して手動で削除する必要がなくなるため、時間が大幅に短縮されます)。
この機能によって、項目属性ノードとしてすべての Work With Plus インスタンス内に含まれている、この項目属性のすべての表示が削除されますが、たとえばフィルタやこれに基づく変数などが存在する場合は、この項目属性への間接的な参照が削除されないことに注意してください。
この機能を実行するには、Genexus の [ツール] メニュー -> [WorkWithPlus] -> [すべてのインスタンスから項目属性を削除] の順に選択します。
例として、項目属性 CountryDescription を取り上げます。次に示すように、この項目属性は Country および Person の各インスタンスによって参照されます。

Person インスタンスを次に示します:

Country インスタンスを次に示します:

Person のインスタンスの場合、項目属性のノード ([Transaction]、[Selection]、[Tabular tab]) によって参照されていますが、Country のインスタンスの場合、CountryDescription は Transaction および Selection の各オブジェクト内で項目属性のノードによって参照され、CountryDescription に基づく変数およびフィルタによって参照されます。上記のとおり、変数およびフィルタは自動的に削除されないため、ユーザーは手動で削除する必要があります。
アクションを実行するために、[WWP Configuration] メインノードで右クリックし、オプション [すべてのインスタンスから項目属性を削除] を選択することに注意してください。

オプションをクリックしてこのアクションを実行した直後に次のウィンドウが開き、削除する項目属性を選択できます:

「CountryDescription」を選択し、[OK] を押します:

確認のメッセージが表示されます:

アクションの確定後、どのインスタンス内で項目属性が削除されたのか、また操作中に問題が発生したのかどうかが出力ウィンドウに表示されます。CountryDescription の例では、項目属性が両方のインスタンスから適切に削除されましたが、変数およびフィルタが削除されなかったためにメッセージが表示され、ユーザーは状況を把握して、この項目属性に参照が設定されたままのインスタンスを識別できます。

場合によっては、検証結果により、エラーが返され、項目属性が削除できなくなる状況が発生します (たとえば、1 つの項目属性のみが含まれたグリッドがインスタンスに含まれ、これを削除しようとする状況では削除できません)。この状況が発生すると、出力ウィンドウにメッセージが表示され、ユーザーは競合を解消するために、インスタンスを開いて手動で削除する必要があります。