トランザクションインスタンスの構造

ノードおよびインスタンスのプロパティを説明するために、PersonCountry、および Invoice の各トランザクションをサンプルとして使用します。

次のように、Person インスタンスの構造が表示されます:

1 つ目のタブのノードには次のプロパティ (インスタンス自体に関連するプロパティ) が含まれます: 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

[General]

[Update Main Object (Transaction or Web Panel)]: パターンを再度適用した後に、インスタンスのメインオブジェクト (この場合はトランザクションです) が更新される方法を指定します。選択肢は次のとおりです:

[Do not update]:
パターンを再度適用する際、トランザクションのエレメント (Web Form、Events、Rules) のいずれも更新されません。インスタンスのほかのオブジェクトと異なり、Transaction オブジェクトがパターンにリンクされなくなります。

[Create default]:
パターンを適用するたびにフォームが作成され、パターンのインスタンスに従って Rules および Events が更新されます。再度適用した後、ユーザーテーブル内のユーザーコードおよび内容は変更されません。

[Only events, rules and conditions]:
パターンを適用するたびにパターンのインスタンスに従って Rules および Events が更新されますが、Transaction フォームはインスタンスから作成されず、変更されません。

[Overwrite]:
パターンを適用するたびに Rules、Events、およびフォームが上書きされます。ユーザーテーブルおよびユーザーコード内のすべての内容が消去されます。

[Main Object Web User Experience]: メインオブジェクト (この例では Transaction オブジェクト) の Web ユーザーエクスペリエンスのタイプを指定します。このプロパティのオプションは、[Use model property]、[Smooth]、または [Previous versions compatible] です。プロパティの値が [Use model property] の場合、ナレッジベースの実際のバージョンの [Web User Experience] プロパティから実際の値を取得します:

[Main Object Base Web Form]: メインオブジェクト (この例では Transaction オブジェクト) の Web フォームのベースが HTML か Abstract Layout かを指定します。フォーム内のテーブルのタイプに応じて、フォームに HTML コントロールまたは Layout コントロールが含まれる場合があります。このプロパティのオプションは次のとおりです: [Use model property]、[Abstract Layout]、または [HTML]。値が [Use model property] の場合、ナレッジベースの実際のバージョンの [Default Web Form Editor] プロパティから実際の値を取得します (上記の図を参照)。

例: [BaseWeb Form]: Abstract Layout (HTML コントロールを含む)

例: [BaseWeb Form]: HTML (Layout コントロールを含む)

[Navigation]

[After Insert]: [追加] 操作の実行後に呼び出されるプログラムを指定します。オプションは、[<default>]、[Return to Caller]、[Go to View]、[Go to Selection]、[Stay in Transaction]、および [Nothing] です。[<default>] が選択されると、[WWP Configuration] -> [Template] ノード内の [After Insert] プロパティから値が取得されます。
[After Update]: Update アクションの実行後に呼び出されるプログラムを指定します。オプションは、[<default>]、[Return to Caller]、[Go to View]、[Go to Selection]、[Stay in Transaction]、および [Nothing] です。[<default>] が選択されると、[WWP Configuration] -> [Template] ノード内の [After Update] プロパティから値が取得されます。
[After Delete]:  Delete アクションの実行後に呼び出されるプログラムを指定します。オプションは、[<default>]、[Return to Caller]、および [Go to Selection] です。[<default>] が選択されると、[WWP Configuration] -> [Template] ノード内の [After Delete] プロパティから値が取得されます。

[Transaction Navigation] のオプション:

  • [Return to Caller]: (AfterTrn イベントに [Return] を挿入することで) トランザクションを呼び出したオブジェクトに戻ります。[Return Procedure] プロパティに値が設定されている場合、そのプロパティ内で指定されたプロシージャーが呼び出されます。
  • [Go to Selection]: トランザクションに関連付けられた Selection オブジェクトを呼び出します。
  • [Go to View]: トランザクションに関連付けられた View オブジェクトおよび挿入または更新されたレコードを呼び出します。
  • [Stay in Transaction]: 挿入または更新されたレコードが含まれた更新モードでトランザクション内にとどまります。
  • [Nothing]: ナビゲーションにはどのコードも入力されず、AfterTrn イベントにユーザーコードを追加することで開発者に必要な操作を可能にする柔軟性を提供します。

[Transaction Auditing]

[Enable Auditing]: トランザクションに対する監査を有効にします。結果として、プロシージャー LoadAudit<transaction> が作成され、このトランザクションのアクションが実行されるたびに呼び出されます (実行時)。このプロシージャーによって、トランザクションの名前が含まれた SDT (AuditingObject)、実行されたアクション、および各項目属性の新旧の値 (更新の場合) がロードされます。次に、After Trn イベントによって AuditTransaction プロシージャーが呼び出され、GeneXus 開発者によって定義された一部の操作が実行されます。
[Auditing Condition]: このプロパティは、対応するトランザクションのアクション (追加 (Insert)、更新 (Update)、削除 (Delete) ) を監査するために実行される必要がある条件を指定します。これは、プロシージャーに対する更新、項目属性または変数などの値である可能性があります。たとえば、&Context.RoleId <> 'Administrator' となります。このプロパティが [<default>] の場合、[WWP Configuration] -> [Template] ノード内の [Auditing Condition] プロパティから値が取得されます。

監査の詳細については、次のリンクを参照してください: Auditing <

インスタンスの更新

[Update Instances]: インスタンスの更新機能によってこのトランザクションのすべてのノードがそのプロパティとともに更新されるのか、ノードのプロパティのみをマージするのか、またはどのノードおよびプロパティも更新しないのかを指定します。

 [Advanced Security]

[Security Functionality Key]: 値が <default> であるトランザクション内部のすべてのオブジェクトに割り当てられるセキュリティ機能キーを指定します。このオブジェクト内では、ユーザーはアクセス権が与えられたロールが割り当てられている場合にのみ、これらにアクセスできます (例では、キーは WWPerson です)。

[Advanced Security] の有効化およびその使用方法の詳細については、次のリンクを参照してください:[Advanced Security]

[Description Attribute]

[Description Attribute] の目的は、それが示す一部のトランザクションの項目属性を設定することです。これが、パターンによってトランザクション構造のデスクリプション項目属性として既定で設定される理由です。このノードは、推論された項目属性内の Selection、View、Tabs などのオブジェクト内で使用され、([Autolink] プロパティが True の場合は) その主なトランザクションへのリンクが設定されます。つまり、推論された項目属性がオブジェクトに含まれ、その [Autolink] プロパティが [True] であり、この項目属性が (Work With Plus インスタンスの) トランザクションの [Description Attribute] の場合、その主なトランザクションへのリンクが設定されます。

[Attribute]: トランザクションを表す項目属性です。
[Description]: デスクリプションです。デスクリプションの項目属性がほかのオブジェクトから参照されている場合に、項目属性の横にテキストブロックで表示されます。

トランザクション構造からの項目属性の削除

トランザクションにすでに WorkWithPlus を適用していて、トランザクション構造から項目属性を削除する場合は、WorkWithPlus を使用していない場合と同じ方法で、トランザクション構造から直接項目属性を削除してオブジェクトを保存することができます:


 
変更を保存しようとすると、次のメッセージが表示されます:


 
[はい] をクリックすると、当該インスタンス内のすべてのオブジェクトから項目属性が削除されます。

その項目属性を参照しているほかのインスタンスでは、当該項目属性は自動的に削除されない点に注意してください。したがって、(このトランザクションはほかのトランザクションと関連しているため) 項目属性がほかのインスタンスによって参照されている場合は、その関連するトランザクション上でインスタンスを更新して項目属性を削除する必要があります (または、ほかのすべてのインスタンスから項目属性が削除されるように、Transaction テンプレートで [インスタンスの更新] を実行します)。ほかの項目属性がナレッジベースに存在しない場合は、[ツール] -> [WorkWithPlus] -> [すべてのインスタンスから項目属性を削除] を選択するという方法もあります。


Copyright © 2007-2015 DVelop Software Solutions - www.workwithplus.com